教育文化研究所代表、不登校よりそいネット実行委員長の長阿彌幹夫さんにお話を伺いました。
利用者の保護者の方に教えていただき、コンタクトを取ったところ、快く面会を承諾してくださいました。
長阿彌幹夫さんのプロフィールはこちら。
詳しくは上記リンクをご参照いただきたいですが、とにかくバイタリティに溢れ、様々な活動をされています。
超多忙であるはずなのに、気さくに、たくさんのお話を聞かせていただきました。
私たちはご本人でも保護者でも学校の先生でもない立場ですが、どのようなスタンスで支援を行えばよいかという質問をさせていただいたところ、次のような回答をいただきました。
「人が一番つらいのは孤独。重要なことは味方になること」
悩み事に対して話をお聞きしつつ、私たちができるのは学校に再び行くと決まったとき、スムーズに行くことができるように学習の支援を行うこと。
優しく「がんばりましょうね」と背中を押していただきました。
優しさと力強さがあふれ出る、すばらしい方でした。
長阿彌さん、デンマークとの交流事業も行っておられます。
なぜデンマークかというと、世界有数の幸福度が高い国だからだとのことです。
デンマークの国民全員が共有する信念に、「みんなのために」ということがあるそうです。
個人、企業、団体の行動は常にこの信念に基づいて決定されています。
そして、デンマークには不登校のこどもがいないとのこと。
そのからくりは、学校以外の学ぶ機会が充実していることにあります。
公教育だけでなく、私教育や公民館でも、資格をもった方が教えれば、卒業認定がもらえるそうです。
家庭でも、両親が資格を持っていればよいとのこと。
日本でも中学校までは義務教育ですが、この「義務」は誰の義務かというと、親の義務です。
親には、教育を受けさせる義務があります。
しかし、教育を受けさせる義務を果たそうにも、用意されている教育の機会が通常の小中学校しかなければ、そこになじめないこどもに教育を受けさせることができなくなります。
たくさんの特徴をもったこどもがいるので、単一の教育制度ですべてのこどもに適合させるなど、もともと不可能です。
これは悪いのは親でも本人でもなく、教育制度が不十分であることだと私たちは考えています。
今日お話しさせていただいて改めて、この考えの正しさを確信できました。
とにかく、学ぶべきことが多い時間でした。
お忙しいところありがとうございました。
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