中学校入学に向けての取り組み

小学校から中学校に進学すると、様々なことが変化します。この変化に対応するためには、小学生のうちから必要な準備をしておくことがとても重要です。

ここでは、Brilliusで行う取り組みを中心に、必要な心構え等をお知らせいたします。

小学校と中学校のちがい

さて具体的にはどのようなちがいがあるのでしょうか。

  • 全体的に「厳しく」なる
    校則や生徒指導面において、厳しく指導される場面が増える傾向にあります。また、教科担任制になるため、学級担任との関係性が小学校よりも希薄になり、どうしてもフォローもしづらくなります。
  • テストの実施方法が変わる(勉強の仕方も変える必要あり)
    小学校では、一つの単元(学習単位)が終わるとすぐにテストをしています。また、毎日基本的には宿題が出され、やるべきことが明示されます。
    一方中学校では、テストは年4回実施される定期考査になり、宿題はあまり決まったものが出なくなります。勉強は定期考査に向けて自分で、計画的に行っていくことが求められます。ワークと呼ばれる問題集が配布されるので、毎日、学習した内容に対応する箇所をやっていくのが理想的です。

どんな準備をしておくべきか

小学校の先生から、こんな準備をしておいたほうがよいというような話を聞くことは非常に稀であるため、何も準備せずに中学生になる子が多いです。塾に行っていれば学習面の心構えはできるかもしれません。

  • 中学校生活をイメージする
    どんな変化があるのか、ある程度知っておくと安心かもしれません。
  • 学習習慣を身につけておく
    学習習慣とは、学習する習慣と学習方法のことです。
    小学校までは、言われたことを言われたとおりに勉強してきている方が多いと思います。ですが、前述のように中学生になると、ご自身で計画的に勉強することが求められます。
    また、小学生ではドリルをやって、その丸つけは保護者の方か先生が行うことが多いです。中学校では丸つけを先生がやってくれることはないので、自分で丸つけをして、解説を読んで理解することが必要です。小学生的な学習スタイルに慣れていると、問題を解くところが勉強と勘違いしている子は多いのですが、学習とはそもそも、わからないところをわかるようにする活動です。ですので、むしろ間違えたところをわかるようにするために、解説を読む行為が勉強と言えます。
    問題集の基本的な使い方は練習しておいた方がよいでしょう。

Brilliusで行う準備

Brilliusでは、この時期から計画的に、以下のような準備を行っていきます。

  • 小学校学習内容の総復習
    算数を中心に、小学校で学習した内容の総復習を進めていきます。学習内容の定着を図ることはもちろんのこと、丸つけや間違えた問題のやり直しの方法、解説の読み方などをお伝えします。これを通して、中学生になってから必要となる「自分で学習を進める力」を身につけていただきたいと考えています。
  • 「小学校と中学校のちがい」についての説明
    小学校と中学校で生活がどのように変化するのか、双方にどのような違いがあるのかを、学習面と生活面の2つに分けて説明いたします。中学校がどのようなところなのか、ある程度イメージを持って入学をしてもらいたいと思っております。中学生にアンケート調査を実施して、こども目線の情報も盛り込んでいます。
  • 「プレ定期テスト」の実施
    前述のように、小学校と中学校の大きな違いのひとつとして、テストの実施方法があります。実施方法が変わるだけでなく、問題用紙がカラーからモノクロになったり、問題用紙と解答用紙が分かれていたりと細かな違いがあります。そのような違いを中学校に上がってからではなく、中学入学前(1月~3月頃予定)に体験していただきます。

ご家庭でやっておくとよいこと

これはこの時期に限ったことではないのですが、ご家庭で注意して実施してほしいことがあります。基本的な中学生への対応は、「環境整備」と「よき理解者になる」ことです。
もしかしたら、勉強しろと言っても勉強しないという悩みを抱えていませんか?
小学校低学年のときとはちがい、大人が無理やり何かをさせようと思っても、難しくなってきます。そもそも、無理やり何かをやらせることは、こどもにとって自主的な思考を奪うことになってしまい、よい対応とは言えません。

 

一方で、なぜ勉強しないのか、一緒に考えたことはありますか?

何か困ったことがあったとき、その理由を考えてみることはとても大事なことです。

お子様によって違うとは思いますが、その理由は、「集中できない」「わからない」「楽しくない」「ほかにやりたいことがある」というようなものではないでしょうか。

 

理由がわかってきたら、それを丁寧に取り除いていきます。

集中できないということを放置して、気合い任せにしていると、いつまでたっても勉強するようにはならないでしょう。集中できないことの要因として、勉強するのに余計なものが部屋にあったり、他の部屋からの音が気になるということがあるかもしれません。住宅環境からして、これらを全部解消するのは難しいと思いますが、できる限りよい環境を整えたいです。余計なものとは、スマホも含まれます。スマホはできるだけリビングに置いておき、勉強する部屋には持ち込みません。

 

また、勉強面以外でも、反抗的な態度をとることもありつつ、お子様は間違いなく保護者の方を頼っています。保護者の方としてとるべきお子様に対する態度は、「よき理解者になる」ことです。

まだまだ人生経験の少ないお子様を見ていると、たくさん教えてあげたくなってしまいますよね。でも、私たちも、自分の両親から教えてもらったことももちろんたくさんありますが、自分で気が付いて実行してきたことのほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。だとすると、直接教える、伝えるのではなく、まずは理解するところからはじめ、気づきを与えるというスタンスがよいのではないでしょうか。

伝えたいことがあったときには、質問します。望んだ答えがかえってこないことはたくさんあると思いますが、それでも考え続けることが重要です。

 

このようにして、直接的ではなく、間接的にお子様を見守り、対話していくことが、小学校高学年から中学生のお子様には必要なことだと考えています。