学習支援の可能性

最近、他の市町村で学習支援中心の放デイに行っていらっしゃるという方の相談をよくうけます。福岡市では学習支援をやっている放デイがほんとに少ないのですが、どうも福岡市以外にはそこそこあるようです。全国的に見てもそれほどユニークな存在ではないので、むしろ福岡市が特殊なのかもしれません。

令和6年度報酬改定に向けては、現行の塾型や習い事型の放デイは放デイとして認めないとする方向性でほぼ固まっているので、それを意識してのことなのかもしれません。

実はBrilliusも、まなびのいえの指定を受けるときに市からいくつかの助言を受け、それをもとに療育内容等を一部修正しています。(ほとんど表現を変えたぐらいですが)

 

私たちは学習支援中心と謳っている関係上、よく「学習特化」と表現されます。それをあえて否定しませんが、実は「学習特化」とはかなり違います。

 

学年が小さいこどもたちには、学習だけでなくダンボールを使った工作や、粘土遊び、UNOなども取り入れ、微細運動トレーニングやSSTにも取り組んでいます。

 

年齢が大きくなるほど、多くのこどもたちにとって学習が無視できない存在になっていきますし、学習は人生を豊かにする手っ取り早いツールでもあります。

 

 

学習を一緒にやったり日々こどもたちの話を聞いていると、様々な課題が見えてきます。時にその課題が学習を阻害していることもありますし、豊かな人生の足かせになる可能性のあることもあります。それを様々なアプローチで、少しずつ解きほぐしていっています。

 

わかりやすく学習支援を前面に押し出していますが、私たちが日々実施していることは、こどもたちの人生に寄り添う活動です。そもそもこの子に学習は必要か、別に力をかけるべきことはないかと、いつも確認しながら前に進んでいます。

そして私たちが提供すべき価値は、こどもたちの豊かな人生です。決して通所したからよいとか、学習の成果が上がったからよいという問題ではありません。通所するのも、努力に見合った学習の成果を上げるのも、必要なことですがそれで十分なわけではありません。

 

まなびのいえはほぼいっぱいですが、博多にはまだ余裕があります。必要な方に必要な支援が届くことを願っております。