令和6年度報酬改定に向けて

放課後等デイサービスは福祉サービスであり、その運営費の多くに税金が使われています。この税金は「報酬」と呼ばれています。計算の仕方は少し違いますが、医療費と同じような仕組みです。

この報酬は3年に一度大きく見直されていて、事業所運営に大きな影響を与えています。

 

次回の報酬改定は令和6年に予定されているのですが、大きな変更として話題になっているのが、次の点です。

  • 大きく二類型に分類する。
  • 塾型、習い事型、見守りのみの放デイは、給付対象外とする。

噂レベルでは、支援級ではなく通常級に通う子たちの受給量が大幅にカットされる可能性なども情報としては流れてきています。

 

おそらく、2番目の変更が福岡市に学習系放デイが少ない大きな理由の一つなのではないかと考えられます。前回の報酬改定直後からこの話は出てきており、私たちの事業所も、指定のときに市とのやりとりがかなりありました。

ただ、全国的には塾を母体とした放デイもあるぐらいで、塾型の放デイはそんなに珍しい存在ではありません。これだけ福岡市に学習を得意とする放デイが少ないのは、引き続き謎のままです。

 

この変更に対して、Brilliusはどのような影響を受けるかということを少し書いておこうと思います。私たちは、ほとんど影響はないと考えています。

Brilliusを塾型と乱暴に括ってしまえばそうなのかもしれませんが、私たちは放デイという福祉サービスに求められることを果たそうとしているからです。

学習は人生を豊かにする一つのツールにすぎません。学習を通してこどもたちとコミュニケーションし、学習から見えてくる課題に向き合い、必要に応じて心理的なアプローチ等、専門的なケアも行っているのが、Brilliusの今の姿です。

 

こどもたちにとって、学習はかなり大きな関心ごとです。なぜなら、学校のほとんどの時間を学習して過ごしているからです。また、特性をお持ちのこどもたちにとって、通常のアプローチでは学習が難しいことも多々あります。塾では対応できないこともとても多いです。

そのようなケースにおいては、明らかに放デイが担うべき範囲に入るのではないでしょうか。

 

そもそも放デイとは、次の5領域を現状を踏まえて計画的に育てていく役割を担っています。

  • 健康/生活
  • 運動/感覚
  • 認知/行動
  • 言語/コミュニケーション
  • 人間関係/社会性

Brilliusでは、学習を療育の中心に据えつつ、もちろんご本人、保護者の方の意向に沿ってではありますが、ご家庭内、学校での課題についても、積極的に一緒に考えていきます。

一般的な放デイとはかなり活動の質が違いますが、事業所の内外に限らず、ご本人にまつわる課題解決に向けては、努力を惜しみません。

事業所で行っている療育は学習を中心としていますが、学習後の活動や土曜日の午後の活動では、様々な取り組みを行っています。

上記のような取り組みをすべて合わせ、こどもたちの人生を豊かにするお手伝いをしたいと考えています。

 

より多くのこどもたちの力になっていきますので、これからもよろしくお願いいたします。