今年の4月に開所したBrillius博多には、現在小4~高2の子どもたちが在籍しています。
まなびのいえよりも年齢層が高いため、就労や就職に向けたスキルトレーニングもしていますが、学校の授業がわからなくて困っている子、学校には行けないけど学習できる場を求めている子、勉強したくないけど将来のためには必要だと思うので、とりあえず勉強しに来る子…色々な思いをもった子が通っています。
中には、学校の授業についていくことができなくて、自分に自信を無くしかけている子もいます。
私たちが常に意識していることは、強制させないことです。
勉強をやりたくない子、自信をなくしている子に無理やり学習させても、できるようにはなりません。
むしろどんどん自信とやる気を失わせてしまいます。
そんな時私たちは、その子の気持ちに寄り添いながら不安を取り除いていくと同時に、今この子に何が必要か、どんなアプローチが適切なのかを探り、学習に入るきっかけを見極めることをしています。
「ここだ!」というタイミングで適切な支援ができるように準備をしています。
Brillius博多での実践例を紹介します。
4月の開所と同時に利用を開始した学習に遅れのあるお子さんで、四則演算が定着していない子がいました。
ここでは宿題にプラスして、毎回四則演算をしています。
継続することで、今では計算スピードも正確性も上がり、学校でも友だちから「〇〇さんは計算が得意ですごい!」と言われたそうです。
Brilliusでは、読解にも力を入れています。
電話や対面でのコミュニケーションが中心であった時代よりも、飛躍的に文字でのコミュニケーションの重要性が増しています。
たとえばSNSでも、文字→写真→動画というように、その中心となる伝え方の手段は移り変わってきていますが、いまだにTwitter(X)は盛んに利用されていますし、LINEはもはや私たちの重要なインフラとなっています。
仕事でも、チャットは必要不可欠なツールになっています。
それ以外にも、契約書、仕事の書類やメール…などなど、たくさんの文章を読み書きしながら進めていきます。
文章が正しく読めると、仕事上の認識齟齬が少なくなり、自分自身の身を守ることにもつながります。
言い換えれば、より高度な文章でのコミュニケーションができる人は、より高度な仕事を任せられるということでもあります。
Brilliusが目指していることは、通ってくださるこどもたちに、楽しい充実した人生送っていただくことです。
その実現のためにも、読解力を今から身につけてほしいと考えています。
他者とのコミュニケーション力をつけるために、「自分の気持ちを伝える方法」、「ポジティブワードとネガティブワード」、「パーソナルスペース」などのSSTも取り入れています。
ちなみに、Brilliusはありがたいことに、学習をイメージしてくださる方が多いのですが、今後は仕事に役立つスキルの獲得にも力を入れていきます。
上記読解力だけでなく、Microsoft Officeの使い方、CADなど、直接的なスキルの獲得を目指していきます。
今後も、こどもたちのために、できる限りのことを行ってまいります。
なお、まなびのいえだけでなく博多も、定員いっぱいになる日が少しずつ増えてきました。
もし何かに困っていらっしゃる場合には、相談だけでも結構ですので、ぜひお話をお聞かせくださいね。
お会いできる日を楽しみにしています。
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