送迎につきまして

当事業所では、送迎をほとんど行っておらず、保護者の方、利用者の方に全面的にご協力いただき、成り立っています。いつも本当に感謝しております。

利用者の方の利便性、利用者確保の観点、送迎加算の観点を勘案しても、放課後等デイサービスにおける送迎には、非常に大きなメリットがあります。

現に、福岡市東区の放課後等デイサービスはほとんどの事業所で送迎体制を完備しています。

 

ですが、私たちは以下の点から、送迎をあまり行わないという判断をしています。

  1. 療育重視
    送迎に出てしまうと、その間事業所にいられるスタッフの数が極端に減ってしまいます。その間利用していただいている方のために、十分な療育を行う体制を確保します。
  2. 療育時間の確保
    送迎は数人をまとめて行うのが一般的なので、16時ごろに学校が終わったとしても、待ち時間等で学校を出るのは16:20ごろ、事業所について16:40~16:50、帰りの送迎開始が17:30ごろからとなると、実質活動できる時間はわずかに30~40分程度になってしまいます。平日の利用時間が短くなるのは仕方ないのですが、16:00~16:30ごろにいらっしゃる利用者の方が多く、平日でも1.5~2時間程度の時間を確保することができています。
  3. 主に中学生の自立支援
    中学生は、ほぼすべての利用者の方がご自身でバスや電車を利用して通所していただいています。高校を見据えたときに、高校は家の近くになることは多くないので、電車やバスを利用することが必要です。このため、中学卒業まで一人で公共交通機関を利用したことがないということは避けたいものです。もちろん、最初は戸惑うと思いますので、たとえば保護者の方にバスに乗せていただき、事業所の最寄りのバス停までお迎えに行くという支援をしています。慣れるまでは支援しますので、ご相談ください
  4. 優秀なスタッフ確保
    一般的な放デイのスタッフの募集資格は、保育士や教員免許とともに、自動車運転免許を持っていることが必須です。私たちは、運転免許を持っていることよりも、療育的に優秀な方に仲間になっていただきたいと思っています。ですので、当事業所の必要資格の中に、運転免許は入っていません。そうすることで、純粋に優秀な方を採用することができます。それぞれのスタッフに得手不得手はありますが、自信をもって全員がすばらしいスタッフだと言えるのは、運転免許にこだわらずに採用することができるためです。

もちろん、送迎がないと通うことができないお子様や、保護者の方の送迎が難しい場合など、送迎は大きな役割を果たしています。送迎を行いながら、同時に上記のこともバランスを取って工夫している事業所もたくさんあります。

その中で、当事業所の考え方としてご理解いただけますと幸いです。

繰り返しにはなりますが、いつも保護者様、利用者様にはご協力いただき、感謝しております。

 

なお、不登校の方の支援の初期段階として、送迎を行うこともございますので、まずはご相談ください。